レバレッジが10倍なら、利益が出る場面では利益も10倍となりますが、損失が出る場面では当然
のことながら損失も10倍となります。ですので、負けが込むと挽回するのが大変です。
例えば1ドル=80円の時に100万円を証拠金とし、10万ドルのポジションを建てたと仮定します。
レバレッジは8倍です。その後為替レートが変動して1ドル=77円になると30万円の損失がでます。
意味も無く大きなポジションを取ると簡単に相場の動きに飲み込まれてしまいます。
仮にレバレッジをかけなければ損失は3万円です。レバレッジをかけたことで損失が30万円まで
拡大するわけですから、為替が大きく変動する場面では適切なポジションを取る必要があります。
こうしたことから、レバレッジはメリットにもデメリットにもなります。適切なポジションを取るために、
為替の場合、株や商品と異なり相場が10%も動くことは極稀です。
しかし、為替相場全体がパニックに陥ったときには、とてつもなく大きく動きます。
2007年8月のサブプライムショック、2008年9月から10月のリーマン・ショックで大きく為替相場が
暴落しました。2007年までは円安局面にあったのでスワップポイントが狙えました。
このときに大きなレバレッジをかけて取引していた投資家の方は大きな損失を被ることとなり、大き
な社会問題となりました。相場全体が売りが売りを呼ぶような状況ではなすすべもありません。
こうした場面に遭遇することを備えて、自動売買ツールを使って対応できるようにしましょう。
10万円から始めるFX超入門
ポジションを翌日に持ち越すのであれば、なおさらです。早い段階でポジションを閉じることによって、
損失を抑えられますが、必ず相場は戻るという思いからポジションを保とうとします。
これは大変危険な考えでして、長く持っていれば損失を拡大する可能性の方が高いです。
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