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FX取引の手法の一つに売りと買いを2つの異なる
通貨ペア
に対して行なうサヤ取りよばれる売買手法があります。
サヤ取りは、これまで商品先物や株式投資に対して有効な
運用手法とされておりました。
しかし、為替相場でも、適切な通貨ペアの組み合わせを選
ぶことにより、リスクを回避しながら、それと同時にリターン
を追求することができます。
FX取引を行なわれている方の中にはクロス円で違う国の通
貨に投資することで分散投資していると思われがちです。
しかし、クロス円に限らず、一つの国の通貨をベースに違う
国の通貨に投資しても分散投資にはなりません。
円高・円安、ドル高・ドル安とベースにしている国の通貨の
変動による影響を避けることが出来ないからです。
そして、今現在のような米国経済の影響をモロに受けてい
る状態では、
分散投資の効果は、サブプライム問題が浮上
する前と比較した場合それほど高くありません。
こうした点から考えても、サヤ取りは有効な取引であると
いえると思うのですが、FX取引におけるサヤ取りについて
簡単ではございますが、解説させていただきます。
FX取引におけるサヤ取りは、NZドル・円や豪ドル・円など、
単一通貨ペアのみを保有したり、単に複数の通貨ペアを
保有して分散投資を行なうこととは異なります。
為替市場で同じような動きをする通貨ペア同士を同時に保有
し、その通貨ペア間の差の拡大・縮小が利益となります。
先の例でいえば、NZドル・円を買いで、一方の豪ドル・円は
売りで、もしくは反対で仕掛けます。
豪ドルとNZドルは通貨の動きが似ているので、例に挙げさせ
て頂いたのですが、一方が上昇するともう片方も上昇しやす
い性質が豪ドルとNZドルにはあります。
こうした性質を利用して、通貨ペア間の差の拡大および縮小
を狙うことでリスクを回避しながら為替差益を狙います。
また、保有している間にスワップポイントも得ることができる
ので、こうした点も有効だと思います。
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