ニュージーランドドルはリーマンショックが発生する前までは金利水準が8%程度ありました。
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当時はオーストラリアドルなどと一緒に高金利通貨としてくくられていました。
スワップポイントが狙えるので非常に人気があったのですが、リーマンショック以降は急激に
金利水準が低下することとなり、オーストラリアドルと大きく水をあけられています。
日本は低金利が当たり前の状況にあるため、スワップポイントを狙ってFXを取引する投資家
が依然として多いのですが、正直あまりおすすめすることができません。
ニュージーランドは、輸出・輸入依存度が非常に大きいので財政は健全でも貿易赤字が改善
されません。このためつねに外貨不足に苦しんでいます。
投資が入るとあっという間にバブルが形成され、何かの拍子に資金が引き上げられると大変
なことになります。こういったことを年中行事のようにくりかえしています。
一方、同じオセアニア諸国であるオーストラリアはリーマンショック以降、先進国の中で一番
早く景気回復を実現し、以降着実に経済を成長させてきました。
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実際に主要国の中で一番早く利上げに踏み切っています。
しかし、オーストラリアの急激な成長を支えたのは中国です。その中国も超インフレに苦しん
でいるので、需要が大きく縮小することが予想されています。
そうなるとオーストラリア経済も縮小に向かわざる得ない状況を今後迎えるでしょう。
ニュージーランドも同様です。ニュージーランドは産業の中心が畜産などの一次産業です。
つまり、ニュージーランドは農業国なのです。このため商品市場の影響を大きく受けます。
穀物などの商品相場が上昇すると必然的にニュージーランドドル高になります。
反対に商品市場が下落するとニュージーランドドル安になる傾向が強いです。
中国の需要が縮小すればニュージーランドの輸出は伸びません。そうなるとさらに外貨不足
に陥るのでニュージーランドドル安が長期的に続く可能性が高まります。
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