ニュージーランドドルの魅力は同じオセアニア圏内にあるオースト
ラリアと同じく高金利であることです。
このため、日本ではニュージーランドドルへの投資はオーストラリ
アドルと共に非常に人気が高いです。
もしかしたら驚かれるかもしれませんが、実は、金利政策が改定
される以前のニュージーランドでは、90年代初頭までは、ニュー
ジーランドドルの金利は10％前後もあったのです。
そう考えると、まだ多少上昇の余地があるように思えます。
一般的に高金利にある国の通貨というのは、経済が安定している
ように思われるかもしれません。
しかし、実際には、その逆の場合が少なくありません。
事実、オーストラリア、ニュージーランドともに、ここ数年景気は
上向いてはいますが常に潜在的な財政赤字を抱え込んでます。
特に80年代は酷く、たびたび信用不安がおきてます。
一方で60年代のニュージーランドは非常に豊かな時代でした。
ニュージーランド国内でとれる資源の多くを、母国であるイギリス
が買い取るような形で、輸出で潤っていたので、内需は低くても
経済は非常に安定していたのです。
こうしたことから、当時のニュージーランドは、本当におとぎ話の
ように理想的な豊かさの中に国全体が包み込まれてました。
しかし、その後イギリスがECに加入したことにより、これまで通り
の取引を行うことが両国間でできなくなりました。
そして、こうした自体がそもそも悲劇のはじまりでした。
それまで完全に
イギリスに依存するような形で成り立っていた
経済が失速すると、財政赤字、インフレ率は共に雪だるま式に
増え続けることになりました。
こうしたことからニュージーランドは、一時経済破綻寸前の状態
にまで追いこまれてしまいました。
ニュージーランドドルの金利が高いというのは外貨を獲得する、
ニュージーランド国内に投資して貰うために行った苦肉の策とし
てとった金融政策でもあるのです。
ニュージーランドの不安要因として、もう一点あげさせていただき
ますと、オーストラリア、ニュージーランド両国ともに市場規模は
依然として非常に小さい点があげられます。
このため、ニュージーランドドルの取引量も他国の通貨と比較す
ると少ないので、相場が一方向に大きく動きやすいという特徴が
ありまして、これが常に警戒されています。
ニュージーランドは大きく買われたり売られたりすることで上下
変動が激しく、大きな利益も生む場合もありますが、逆に大きな
損益を生むことも少なくありません。
実際には圧倒的に後者になる場合が多いようです。
例えば以前オーストラリアでテロといった噂が市場で流れたとき
豪ドル・円相場で一瞬で5円以上急落しました。
これはドル・円で換算した場合20円の下落に相当します。
同じオセアニア通貨であるニュージーランドドルも豪ドルに連動
した動きを見せることが実際に多いです。
最初から、あまり良いことばかりを並べると、NZドルへの投資に
対して過剰なまでに期待させることになるのは良くないと思い、
あえてマイナス面を強調させていただきました。
NZドルに投資するメリットは以下の通りになります。
ニュージーランドはオーストラリアほどではありませんが、豊富な
資源をもつ資源国家ですので、金が上昇している局面では通貨
の価値は必然的に高くなります。
インフレ懸念を心配されていますが、ニュージーランドは豊富な
資源を抱えているために、金が上昇トレンド時には、インフレが
発生する確率は低いとされております。
大きな要因としては、金は他の金融商品と違ってトレンド転換の
変化が比較的ゆるやかであることがあげられます。
インフレ懸念は依然として警戒しなければならない状況にありま
すので、常に注視するひつようがあります。
上述したとおり、潜在的な不安材料がけっこうありますので、十分
注意し、ニュージーランドとオーストラリア両国の経済指標は非常
に重要ですので常にチェックしてください。
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ニュージーランドドルへの投資は必ず各機関から正式
な開示情報を、ご確認ください。誤字、誤配信を含め、
一切責任を負いませんのでご了承下さい。
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