実際に為替レートの変動する要因は沢山ありますが、最も代表
的な要因としてあげられるのが経済指標です。
例えばGDP（国内総生産）をはじめ、失業率、物価上昇率、財政
収支の赤字(黒字)率、経常収支の赤字・黒字額などを示す経済
指標の内容によって為替レートは大きく左右されます。
貿易黒字か貿易赤字化になるかならないかは、経済の基礎的な
条件(ファンダメンタルズ)によって変化します。
また、経済指標が発表される時などの政府筋や中銀などの要人
の発言も大きくクローズアップされるので注意が必要です。
そして、貿易収支の状況から判断して、その国の政策金利が動
く場合があるのですが、こうした動きに平行する形で為替レート
が大きく変動することもあります。
通常、ある国の貿易収支が大きな赤字になっているということは、
その国の経済状態がよくないことを意味します。
こうしたことを受けて、当局側としては景気を刺激するためには、
企業が活動しやすいように、ある程度金利を下げるべきか検討
する必要があるなどの見方が浮上します。
そして、その国の通貨が売りにだされ、結果として通貨の価値が
下がることとなります。また、ファンダメンタルズだけでなく、政治
的要因により為替レートが変動する場合もあります。
ですので、常日頃から、ニュースなどでチェックする必要がある
のですが、為替市場は他の金融市場と比較した場合、情報に
過敏に反応する傾向が非常に強いです。
なので情報を知ったときには大きく動いている場合があります。
なので、FX取引を行っているのであれば、このような事態を想定
しながらストップ注文をいれておくなど対策を行う必要があります。
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