FXでニュージーランドドルのような高金利通貨を取引する上で注意しなければならないのが、
年に1~2回程度値が大きく跳ぶ場面に遭遇してしまった時です。
過去の例では、仮にレバレッジを低めに設定していても、あっという間に2~3割程度資金が
削られてしまいますので、もし、この時レバレッジを高めに設定して大きなポジションを抱え
ていると、その瞬間にロスカットにかかってしまいます。
そして、世界景気が今後も低迷が続くのであれば、ニュージーランドがアイスランドのように
なる可能性(ゼロではないという意味で)も否定できません。幸い、ニュージーランドはアイス
ランドのように金融だけに依存する経済政策をとっていません。
しかし、ニュージーランドは資源国でありながら、慢性的な赤字体質のため、80年代に何度
も破綻寸前まで追い込まれたのです。今後同じような状況が再び訪れる可能性もあります。
株の場合は企業が破綻してしまうと、購入した株は紙くずとなってしまいますが、外貨の場合
はIMFの傘下に入ってしまいますと取引できなくなります。
ですので、FXの場合は株のような破綻リスクがないというわけではないわけですが、欧米の
大手金融機関がクレジット関連の損失が今後も拡大することとなれば、国家として破綻する
ことを他人ごとのようにはいっていられません。
アイスランドを例にあげると、アイスランドの通貨であるアイスランド・クローナは外国為替市場
では非常に市場規模が小さいため、投機筋による容赦ない売り買いを仕掛けられました。こう
した動きを狙って取引していた方も少なくありません。
また、ニュージーランドドル以上に当時のアイスランド・クローナは金利が高かったので、スワ
ップポイントを狙ってFX取引される方も多かったわけです。
しかし、国家レベルでデリバティブ資産に投資していたツケがたたって、破綻することになりま
した。こうしたリスクはニュージーランドだけではなく、先進国、新興国に関係なくあります。
頭の片隅にでもいれて
外貨投資する必要がありそうです。
『タグ』
ニュージーランドドル 通貨 外貨投資 アイスランド・クローナ FX
PR