世界的金融危機により、ニュージーランドドルは依然とし低い水準で
推移していますが、今後もしばらくの間は米国経済の行方に大きく
翻弄される可能性が高いでしょう。
しかし、逆にこれほどまで大きく下落したことによって国内の投資家
にとっては良い買い場が訪れたといえるかもしれません。
ニュージーランドはこれまで高金利を保ちながら外資の獲得をつと
めてきたわけですが、世界的に景気が減速局面に入っていることか
らついに利下げを断行せざるえない状況に追い込まれました。
これまで同じオセアニア通貨であるオーストラリアドルもオーストラ
リアの金利が高いので、ニュージーランド政府はオーストラリアより
も高い金利水準を保つ必要があったのです。
残念ながらニュージーランド経済をこれまで支えてきた不動産バブ
ルが終焉を向かえ、ここに来て景気減速が加速しています。
ですので、政策金利の追加利下げを行なうことになったわけですが、
実際に、ニュージーランドドルはニュージーランドの金利が高いこと
国内の投資家に人気が高い通貨として知られています。
そしてニュージーランドの経済規模は一人あたりのGDPが3万ドル
を下回っていることから、実際に、ニュージーランドドルはマイナー
通貨として数えられています。
主要産業が酪農を中心とした農業なので、外資および外貨を集める
ことが非常に困難なため、80年代前半は本当に苦しい状況に追い
込まれたのですが、何とかここまで回復しました。
しかし、不動産バブルがはじけたため、今後は不動産市場を中心に
大きく低迷する可能性が高いので十分注意する必要があります。
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