昨年後半から歴史的な円高が進むこととなったわけですが、輸出にたよる日本経済に
大きな打撃を与えることとなり、日本経済の先行きに疑問視する声が広がったことから
その後は
円安が進み遂に1米ドル=100円まで回復しました。
このように為替が変動することによって外貨投資では利益をてにすることもできれば
大きな損失を被ることになるわけですが、外貨預金では為替予約をすることによって、
こうした
為替変動リスクをできるかぎり抑えることができます。
もともと為替予約は輸出・輸入業務を事業とする企業などが為替変動のリスクを低減
させる為に行うものです。国内最大規模の企業であるトヨタの場合は1円程度円高が
進むことによって大きく売り上げに影響するのでシビアにならざるえません。
基本的に輸出予約と輸入予約と2種類ございます。これらを上手く使い分けることに
よって為替変動リスクを避けます。輸出予約とは「為替の売り予約」のことをいいます。
為替の売り予約とは、例えば米国に製品を輸出した日本企業が、対価として受け取る
ドル資金を、受け取る日に合わせて、その日付でドルを売っておくことです。
反対に、輸入予約とは「為替の買い予約」の事をいいます。為替の買い予約とは米国
から製品などを輸入する日本企業が、対価として払うドル資金を、支払い日に合わせ
てその日付でドルを買っておくことです。
予約する割合は、それぞれの企業の思惑や戦略によって異なります。一方、上述した
とおり、個人が
外貨預金で為替予約をする場合には手数料を考慮する必要があります。
このため、ある程度長期で保有する必要があるのですが、ご存知のとおり、不況時には
中々将来的な
為替の動きを予測するのが難しいので長期で保有される場合はリスクが
高いことを承知した上で保有しなければなりません。
為替予約は基本的に保険としてかけるものです。不況時の場合は1~3月程度の外貨
定期預金を
ネットバンクで行うことをおすすめします。大きく為替が円高に向かうときに
はすぐに解約するか、繰り越さずに現金化して為替リスクを避けましょう。
特に
ニュージーランドドルや
豪ドルのような取引量が少ない通貨で取引される場合は
極端から極端に動くので注意しなければなりません。
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