ニュージーランドの隣国であるオーストラリアが2ヶ月連続で利上げを行いました。オーストラリ
アは前回も世界的な規模で景気後退したことで各国の政策金利が低迷し太状態から一早く
政策金利の利上げを行いました。そして、次第に他の国も利上げ局面に転じたのです。
ある国が金利が上昇局面に入ると金利差が生じることになりますので、次第にお金の流れが
その国の経済や通貨に流れるようになります。マネーは金利の高い方に流れるのです。
そして、これまで各国の金利の動きに対して金利が上昇局面に入ると世界中の金利が上昇
傾向になる、また、反対に金利が下落する場合は、世界中の金利が下落傾向になるといわ
れてきました。確かにオーストラリアが今回利上げしたことでそうした気運も感じます。
実際に市場では今回もそうした動きを期待する向きがありますが、もう少し様子を見る必要が
あるかもしれません。というのも米国経済が依然として疲弊し、不安要素が多いからです。
FRBがもし政策金利を上昇させれば米国債の利払い金利が上昇し、さらに米国経済は窮地
に追込まれる可能性が高いので、余程のことが無い限り利上げは行われないと思います。
また、米ノンバンク最大手のCITIが事実上の破綻となり、今後どのような影響が及ぶか注目
が集まっている状況なだけに、今後も緊迫した状況が続きます。
ただし、原油価格が上昇し、天候が悪化したことによる作物の不作による商品の需給バランス
の悪化から、来年以降も資源国通貨は大きく上昇する可能性が高いと思います。
ですので、上述した理由からオーストラリアドル、カナダドル、おまけでニュージーランドドルの
ような資源国通貨での外貨投資の旨みが増すことになると思います。
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