FXに限らず投資で安定した利益をあげるには「安く買って高く売る」が基本です。当たり
前のことなのですが、実際にやってみると逆のパターンになることが少なくありません。
つまり、「高く買って安く売る」こととなり、損失を被るわけです。FXのような為替取引では
外貨を「安く買って高く売る」、「安く売って高く買い戻す」の二つの方法があります。
例えばNZドル・円を取引するとした場合、1NZドル=63円のときに1万NZドルを買って、
その後相場が上昇したことにより1NZドル=67円で売れたとします。
この場合、1NZドルあたり4円の差益をえることができたので4円×1万NZドルで4万円の
利益を得たことになります。NZドルが上昇すれば上昇するほど利益がでます。
ここで注意しなければならないのは、通貨というのは国と国との相対的な取引ですから
一方的に上昇し続けることはないのです。しかし、外貨投資を始めたばかりの方は、
過剰なまでに相場が上昇することを期待してしまいます。
数ヶ月後には1NZドル=100円台にまで上昇するといった具合です。しかし、現実的に
レートが数ヶ月程度で40%も上下変動することはありえません。
一方的に自国通貨が上昇してしまいますと輸入品が一気に高騰することとなり、インフレ
化が進むので自国経済が大きく疲弊することになります。
それを避けるために政府はNZドルを売って米ドルやユーロを買うといった市場介入を行い
ます。そうすることでバランスを取るわけです。ですので大きく上昇したら必ず下がります。
つまり、根拠の無い期待を抱いて長々とポジションを持つと先に述べたような「高く買って
安く売る」状態に陥り結果的に損失を被ることになるので注意が必要です。
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