お金は金利の低いところから、高いところへと流れていきます。これが外貨投資の世界では
常識とされていて、日本は他国と比較して極端に低い金利水準にある状態が続いています。
金利と
為替レートは密接に連動していますので、ニュージーランドドルの金利が円よりも高い
わけですから、円でニュージーランドドルを買って預金したりします。
そして、ニュージーランドの債券などのニュージーランドドル資産に投資した方が日本で運用
するよりも大きな利益を手にすることが出来るので、日本のお金が流出します。
これまでは、世界景気が好調だったため、主要国の多くは金利水準が高かったのですが、
世界景気が大きく悪化しているため、今では大きく低迷しています。
ニュージーランドドルも2%台まで低迷していますが、それでも円との金利差に関しては米ドル
やユーロよりも大きいので、依然として高い人気を維持しています。
しかし、これまで世界経済を支えていた米国は経済的に疲弊しているため、日本がかつて行
なったゼロ金利政策(量的緩和)を実施し、日米の金利差が逆転しています。
基軸通貨の米ドルの価値が下がってしまうと、世界経済に大きな影響を及ぼします。米ドル
を支えるため、他の主要国も今後、米国同様にゼロ金利政策を実施する可能性もあります。
そうなりますと、外貨投資の魅力の一つである金利による利子を得られなくなりますので、
為替差益をねらった取引が世界的に活発化し、為替の変動がさらに激しくなりそうです。
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