今現在、外国為替市場での取引は大きくわけると2つに分けることができます。まず一つは
輸出・輸入を目的とした貿易による実需で、もう一つは為替の価格変動を狙った投機です。
ここ数年で投機筋による取引量が急激に拡大してしまい、投機筋が実需筋を大きく上回る
ことになりました。ですので相場によっては全く予測不可能な動きを見せる時があります。
本来であれば為替を動かす要因として景気や株価、金利、経常収支、物価と連動した動き
を見せるはずなのですが、極端に投機筋の占める割合が増えすぎたため混乱してます。
また、米ドルの信用力が大きく低迷しているので、これまで有効とされていた有事のドルが
力を発揮する場面が極端に少なくなりました。このため世界に誇示するものが減りました。
その代わりにユーロや金が強いです。また、中国が台頭するまでは世界との貿易黒字が
過剰にまで拡大してしまい、当時は大きく為替相場を揺るがしました。
基本的に短期売買であればファンダメンタルズはそれほど重要視する必要はないかもしれ
ませんが、中長期での投資は無視することが出来ません。
しかし、だからといって短期売買が簡単というわけではありません。特に最近は投機筋に
よって相場そのものの動きがぶれやすくなっています。こうした状況下では利益をあげる
のは難しいので深読みしすぎず相場のトレンドに合わせてシンプルに取引すべきです。
PR